【補償内容】人身傷害保険の基本

人身傷害保険の概要

人身傷害保険とは、保険に加入している本人を対象とした補償がなされる商品です。
バイク運転中に事故が生じて、怪我をしたり死亡したりした場合に、契約締結時に設定した補償金額が支払われます。
この人身傷害保険の最大の特徴は、過失割合によらず実際の損害額が補償されるということです。
これは他の補償でカバーできない部分を補償するために重要なポイントとなります。

たとえば、自動車との接触事故で自分が怪我をして、過失割合が相手方が4割で6割の場合、全体のうち4割しか相手からもらえず、6割は自己負担となってしまいます。
そこで人身傷害保険に入っていれば、この損害の6割分を補償してもらえるのです。
もらい事故で相手に過失がある場合でも、とりあえず自分が加入している人身傷害保険から全額が支払われ、その後保険会社が相手に請求する仕組みとなっているため、確実に全額の支払いを受けられるというのもメリットです。

もう一つの特徴は、示談交渉が終了しなくても損害額についての支払いがなされるケースが多いという点です。
多くの交通事故補償では、どうしても最終的な交渉結果を確認してから保険金額が決まるため、実際に振り込みを受けるまでにかなりの時間がかかることもあります。
しかし、自分自身が怪我をしてしまうと、治療費がかかるだけでなく仕事に行けないといった問題も出ています。
そのため、保険金をもらえるのであれば、できるだけ早い方が良いわけです。
他のタイプの保険だと長い期間待つことも多いのですが、人身傷害保険であればすぐに支払ってもらえるので非常に助かるわけです。

人身傷害保険の補償内容と選び方のポイント

人身傷害保険は、少なくてもバイク向けの保険の場合、上限額が決まっていることがあります。
そのため、保険各社の補償内容を比較して、自分の望む補償額が出るかどうかを確かめてから選びましょう。
また、バイク保険はどうしても人身事故に発展するリスクが多いことから、年齢条件を設定しているケースも多いです。
たとえば、運転年齢条件として26歳や30歳以上補償の契約にのみ付けられるとしているのです。
年齢が若いと入れない可能性もありますので、自分の年齢で加入できるかどうかを確かめる必要があります。

このように、人身傷害保険はある程度制限が存在しますので、まずは各社の商品を比べてみて、そもそも加入できるのか、保険金設定額をいくらにできるかをチェックしましょう。
その上で、補償内容がどこまで及ぶかを確認します。
治療費のみ支払われるのか、仕事を休んだ分の休業損害や看護料などもカバーされるかを見ましょう。
保険によっては葬祭費用までカバーしてくれるものもあります。