ツアラー

オンロードの花形であるツアラー

バイクの中でも、オンロードである舗装路を走ることを考えて作られているのがツアラーです。
高い速度域も魅力ではありますが、長距離走ることもできる設計になっており、オンロードバイクの中ではそこまで前傾姿勢にならなくて済むようになっています。

設計的な面からいくと、大排気量を持っており、ボディ形状は直進性をメインに考えられているといっていいでしょう。
車高は高めに作られており、コーナーリング性能を重視して設計していないのがわかるでしょう。
かなり大きなフェアリングが取り付けられており、空気抵抗も減らすことができるようになっています。

大排気量がもたらすトルクは、重いボディもものともせずに引っ張っていってくれます。
長距離を運転できるように、ガソリンタンクも大型化され、荷物も積めるような構造を持っているのです。
世界中で愛されているボディ形状でもあり、特にヨーロッパでは主流となっているといっていいでしょう。

性能を特化させたスポーツツアラーとハイスピードツアラー

オンロードバイクとして、バランスのいい性能を持っているツアラーですが、その中でも性能を特化させたスポーツツアラーやハイスピードツアラーも存在します。

スポーツツアラーの場合、旋回性能に関しても考えられており、車体も足回りもスポーツ走行に耐えられるようにチューニングされています。
エンジン性能も、高回転化されているだけではなく、全域でトルクが発生しやすいように考えられており、ツアラー以上にスポーツ的な走りができるように作られているのです。

ハイスピードツアラーとなると、さらに高性能化され最高速域は、ツアラーとは比べ物にならない世界となります。
エンジンも高排気量、ハイパワー化されており、フェアリングの形状なども進化させ、スーパースポーツに匹敵する性能を発揮できるようになっているのです。
それだけに、安全装備も考えられており、かなり豪華な装備を与えられてもいます。

ドゥカティとBMW

ツアラーは人気の形状で、様々な会社から発売されてきました。
代表的なものとしては、ドゥカティ・STでしょう。
すでに生産はされていませんが、スポーツツーリングの名を持つ通り、長距離走行もできるように装備が考えられているバイクです。

ドゥカティ・STは、性能などでST4やST2があり、最終型は3バルブエンジンを搭載し、ABSも追加されていたST3になります。
美しいフォルムは、バイク好きのあこがれの的ともなっているのです。

美しい姿といえば、BMW K1600も外せません。
水平対向エンジンにこだわるBMWの中で、並列6気筒を搭載したモデルになります。
本来、BMWといえば6気筒エンジンを伝統的に得意としており、異質な存在ではないのです。

全体的にアルミで作られたボディは見た目とは裏腹に異常なほど軽く、1600ccのエンジンとともに軽快に走れます。
美しいボディラインは、重厚な水平対向モデルとは一線を画しますが、これまでのモデルとは明らかに違う乗り手を選ぶほどの高性能となっているのです。