志賀草津道路

関東周辺のツーリングスポットとして

バイクでツーリングに出かけるのは、最大の楽しみ方であるといってもいいでしょう。
色々な場所を走り抜ける爽快感は、街中で使う感覚とはまた別の趣きがあるものです。

どうしてもツーリングスポットというと、関東の圏外にあるようなイメージがありますが、実際にはそうでもありません。
関東周辺のスポットでも、素晴らしい場所はいっぱいあるのです。

長野オリンピックで一気に整備された志賀高原

志賀高原は、長野県の高井郡山ノ内町周辺に広がる、上信越高原国立公園を中心とした一帯を指します。
非常に標高が高く、涼しいのが特徴です。
以前は、道路も限られており、なかなか行くことができない場所として知られていましたが、長野オリンピックの時に道路が整備され、アクセスは格段に改善されました。

滋賀草津ルートとも呼ばれる国道292号線が通っており、群馬県側からもアクセスができます。
この県境にある渋峠は、国道の中で標高が2172mともっとも高い地点として知られ、非常に見晴らしのいい場所となっているのです。
最高地点は群馬県の中之条町になりますので、関東圏ぎりぎりの場所であるといってもいいでしょう。

気温は低く、真夏の平地の気温が30度を優に超えるような時でも、渋峠の気温が20度超える日は少なく、11月初旬から、4月の下旬までは冬季閉鎖になります。
ゴールデンウイークあたりでは、普通に雪の壁が残っており、路面も凍結することがあるほどです。

性格の違う道路が待っている

バイクでツーリングをする場合には、驚くほど涼しいことにびっくりするでしょう。
気温の感覚が異なるため、あまり薄い装備で上がると震えてしまうことさえあります。

道路が整備されたことにより、急激なコーナーなどは少なく、S字コーナーが連続したりすることもありますが、軽快に走り抜けることができるでしょう。
これも、オリンピックの時の道路整備によって、冬場でもアクセスが容易になるように改良されたからです。

長野側と群馬側では、山の感じが違うところは注目でしょう。
山の中の峠を走る感覚の長野県側と、スカイラインといってもいいほど見晴らしのいい場所を抜ける群馬県側。
この違いが、志賀高原をツーリングする醍醐味でもあるのです。

志賀高原の場合には、他のツーリングスポットほど混雑するようなことはありません。
紅葉時期でも、そこまで多くの車やバイクがいるわけではありませんので、快適に楽しむことができる場所でもあるのです。

その代わりに、お店といえるようなものは数多くなく、見つけたところに入らないとなくなってしまうこともあります。
休憩できる場所も限られていますので、定期的に休みながら走ってみるといいでしょう。

冬場はスキー場となるような場所ですので、温泉もいろいろあったりします。
日帰りで入れるようなところを利用してみてもいいでしょう。