相倉合掌集落

世界遺産に登録されている相倉合掌集落

バイクでツーリングを楽しむのは、何も峠道だけではありません。
観光地にゆったりとした気分で行ってみることも、バイクのツーリングの楽しみ方でもあるでしょう。
その土地の道を感じ、空気を楽しみながら走れるのですから、バイクの楽しみが詰っているツーリングだといえるのです。

観光スポットは各地にありますが、あまり知られていない場所として、相倉合掌集落があります。
合掌造りといえば、岐阜の白川郷が注目されることも多いでしょう。
世界遺産登録されて、一躍観光地となっていったわけですが、相倉合掌集落も白川郷と同様の合掌造りが残っています。

世界遺産登録されているのは相倉合掌集落も同じで、菅沼集落とともに形成しているのです。
規模は小さいですが、丁寧に保存されているために、美しい風景を楽しむことができるようになっています。

富山県なかでも古い歴史がある地域

場所としては、富山県の五箇山になります。
富山県の中でも南西の端に当たる南砺市にあり、五つの谷から成り立っているため、五箇谷間ということから五箇山になったといわれています。
非常に歴史の古い地域で、500年前には文書として登場している地域です。

言い伝えとしては、源平合戦の時代、倶利伽羅峠の戦いで源氏の木曽義仲に負けた平家の平維盛の軍が逃げ隠れたといわれている地域で、家紋として今でも残っていたりします。
南北朝の時には、開拓されていたとも伝えられており、白山信仰の天台宗の密教の地域だったともいわれているのです。
色々な歴史の中に登場する土地であり、そういったことも知っておくと、楽しみが増えるとも言えるでしょう。

相倉合掌集落の茅葺屋根は、小萱を原材料として作られています。
ただし、すべてを賄えなくなってきているので、一部は煤気が使われていたりするところもあるのです。白川郷同様に雪深い地域で、冬場にツーリングで訪れることは難しいですが、温かい時期にはとても美しい風景を見せてくれます。

心の中にあるような古い日本の景色

以前はアクセスがしやすい場所とはとても言えませんでした。
現在では東海北陸自動車道が途中まで開通しているため、五箇ICでおり飛越狭合唱ライン国道156号線を走っていくとさほど苦労しないで到着することができます。
それでも、山間部を走っていきますので、きれいな富山の景色を楽しみながら走ることができるのです。

白川郷のように、大勢人がいる観光スポットではありません。
どちらかといえば、落ち着いた雰囲気を持っている世界遺産で、人ごみとともに見るようなこともないでしょう。

雰囲気は昔ばなしに出てくるような、古い日本の景色が広がっており、何となくでも心が落ち着いていくのがわかる場所なのです。