チューブタイヤの交換方法

バイクでタイヤ交換する意味

自家用車でのタイヤ交換は季節ごとに、当たり前に行われているけれど、バイクにも必要なのか、そこに疑問を感じている人もいるでしょう。
タイヤには2つあり空気で膨らます過程は一緒ですが、性質や使う場所は異なります。
チューブタイヤはタイヤの中にチュウブが入っていて、空気を入れるのはチューブです。

チュウブレスタイヤといった場合はタイヤに直接空気を入れます。
チューブタイヤはスポーツや山野もしくは荒地をメーンに走行するタイプです。
チュウブレスは街乗りなどオンロードが主流になります。

チューブタイヤの方が丈夫で長持ちしそうなのに、チュウブレスはあまり丈夫でなさそうに思えるでしょう。
いずれも2~3年に一度交換する程度で充分です。
タイヤは劣化すると、空気が漏れてくる事もあります。
もしも次回乗車するまでのスパンが長いなら、やはり先述したくらいのレベルで交換したほうが安全です。

タイヤのそもそもの寿命

スタッドレスタイヤと一般のタイヤといった分け方をした場合、スタッドレスの寿命は最大3年、一般のタイヤは最大10年です。
タイヤはゴムなので気候や温度の影響を強く受けて、経年劣化していきます。

ただし、乗り方によっても交換のタイミングおよび溝の減り方が違うのは、御周知のとおりです。
通学や通勤などオンロードを日常乗りした場合は、約20,000km~25,000km、峠やサーキットなど激しく使った場合は約5,000km~7,000kmが交換の目安になります。
長期ツーリングをよくやるという場合は約10,000km~12,000kmを目安に交換した方が安全です。

チューブタイヤを取り外したい

車輪からタイヤを外す作業が最初にきますが、実に面倒で力がいる作業なので、自信がない人はプロにまかせた方が安心です。
準備するものは、タイヤレバー、タイヤを浮かすためのジャッジ、アクスルシャフトと同径のベンチ、エアーコンブレッサ、ムシ外し、空気入れなどは最低準備します。
ビートワックスか石鹸、段ボールもしくはゴムパッド、ウエスなどもあれば、役に立つでしょう。

タイヤを本体から外して段ボールなどの上におくところからスタートです。
タイヤの空気を抜き、バルブナットもすべて外します。

次は作業者がタイヤに乗り、タイヤとホイールの接点を落とす作業です
タイヤレバーを使って、少しずつタイヤをはずしていきます。
次は隙間からチュウブを外し、裏返して同様の作業の繰り返す作業です。

新しいタイヤをはめたい

ホイール接面とタイヤにビードワックスをあらかじめ塗っておくと、作業が楽です。
タイヤとホイールの回転方向を確認しながら、タイヤをはめていきます。
この時、タイヤ側面のペイントマークとエアバルブ位置を合わせるのが、基本です。
空気を入れていき、“バン”と大きな音がなって、ビードがあがれば完了になります。

フロントフォークへの外部給油

フロントフォークは、フロントタイヤをささえる要兼衝撃から守る

フロントフォークはバイクの前輪を、2本ないし1本のフォーク状の支柱が挟み込むように支えているパーツです。
前輪を支え固定させる役目と、地面からの衝撃を吸収し和らげる役めとがあります。
多くのフロントフォークで標準採用されているのが、テレスコピック型です。

内部に一回り小径口のインナーチューブが組み込まれていて、望遠鏡のように伸縮する事から、テレスコピックと名付けられました。
フロントフォールは管内にオイルがたっぷり入っています。
このオイルこそが、衝撃を吸収して和らげてくれているのですが、劣化しやすいので定期交換が必要です。
インナーチューブが劣化すればフォークの動きが悪くなりますから、操作しずらさが生じます。

コーナリングがしずらくなってきた、ハンドルがスムーズに動いてくれないなど、不具合を感じるようなら、なるべく早く適切な対応もしていく事が肝心です。
消耗した部品を交換するための、オーバーホールも必要になってくるでしょう。

フロントフォークに違和感がある時の対応

オイルもインナーチューブも、フォークシールもすべて消耗品なので、交換をおすすめします。
フロントフォークの伸縮性が弱い時は、ボルトがゆるんでいる可能性が大きいです。
前輪を多少でも浮かせるようにしてから、ボルトを締めなおします。
オイルが劣化していると思われる場合は、オーバーホールが最適です。

オーバーホール以外の方法で注油

フロントフォークの伸びが悪い、ハンドル操作がうまくいかないという時は、インナーチューブとフォークシールの油分が減ってしまった可能性が考えられます。
その時はオーバーホールしなくても、外部から注油すれば良いのです。
手順としてフォークシールを露出させます。

フォークシールを少し上の部分に移動した時に、インナーフォールとの間にさびがみつかったら、除去しておきます。
防錆スプレーを吹き付けてみるのもおすすめです。
さびをとるにせよ、汚れを除去するにせよ、表面を傷つけないように注意します。
特にダストシールやフォークシールは丁寧に扱う事は重要です。

さもないと交換しなければならなくなり、不経済です。
最後にシールの内側に注油します。
スプレーケミカルを使えば、シールの内側に注油できて便利です。

オーバーホールでメンテナンス

オイル交換するなら、オーバーホールが手っ取り早いです。
インナーチューブとフォークしーを力強く押し上げている間に、インナーチューブを抜きとり、オイルを入れ替えます。
これも言葉で言えば簡単ですが、何通りもの手順をふまなければならないので、面倒くさいと感じる人もいるでしょう。
すべてのパーツの状況を目で確認しながら、サビや汚れを落とせるので、不具合を解決するには最良の方法です。

ブレーキオーバーホールのメンテナンス

ブレ―キシステムがきちんと制御できないと危険

バイクのブレーキはエンジンブレーキ、前輪のフロントブレーキ、後輪のリアブレーの3種あるのは御周知のとおりです。
アクセルを踏んで停止させるのがエンジンブレーキ、右手レバーで停止するのがフロントブレーキ、左手レバーもしくは右ペダルで停止するのが、リアブレーキになります。
いずれのブレーキにせよ、ブレーキシューとブレーキパッドが機能して停止できるので、両者が常に好調に機能している限り安心走行が可能です。

基本的には左右ハンドル操作でブレーキを機能させるので、ストレスなくて停止できるようになるために、練習と慣れが大切になってきます。
併せてブレーキシューとブレーキパッドの摩擦にも、注意を向けなければなりません。
一生のうちで急ブレーキをかける事はさほどないでしょう。

しかしながら、渋滞に巻き込まれて何度も停止する時は、リアブレーキを頻繁に使っていますから、ブレーキシューやパッドは停止するたびに摩擦を繰り返す事になります。
もっともすり減りやすいパーツです。
走行中にブレーキに違和感を少しでも、感じたら臆することなく、安全に停止できる場所に移動して、レッカーを依頼するか、プロの整備士に点検整備をしてもらいましょう。

ブレーキパーツが消耗したまま走行し続けたらどうなる

ブレーキシューもブレーキパッドも、少しの間は普通に走行できますが、周辺のパーツが傷つき消耗します。
近隣のパーツであるディスクローターに、ベースプレートが触れてしまう事で、ディスクローターも消耗するのです。
パーツ交換時には、ブレーキシューやパーツと共に交換する事になるでしょう。

単に汚れているだけなら洗浄するだけですみますが、消耗が原因となると部品交換になります。
仮に洗浄だけであってもプロ依頼すれば、経費はかかってくるので、エンジンシステムに詳しいなら自力で修理交換できるのが一番です。
デスク式ブレ―キで使用されるブレーキオイルが、汚染されてブレーキの不具合を引き起こす事もあります。

ブレーキオイルはいわゆるエンジンの潤滑油ですが、吸湿性があるため、水分を吸収してしまう事が多々あります。
それがもとでブレーキが効かなくなる事も起きてしまいますので、定期的に交換が必要です。

ブレーキ修理はオーバーフローで

オーバーフローすれば、根本的原因が見えてきます。
バイクの心臓部を解体する事になりますが、オーバーフローに自信があるほど、バイクに詳しいならやってみて損はないでしょう。
定期的にオーバーフローを行うほうが、事故防止になりますし、マイカーをさらに長く楽しめむことが出来ます。

手順は簡単です。
最初にオイルを事前にすべて抜き取っておくことがポイントです。
パーツを分解してから、クリーンアップしてから復元し、新しくてきれいなオイルを注入します。

最初に買うのは安い工具かそれとも高い工具か

値段は工具の質と精度に直接関係することが多い

バイクのメンテナンスにはいろいろな工具が欠かせません。
しかし、一口に工具と言ってもピンからキリまであって、値段もかなりの差があります。
スパナを取ってみても、一つ100円で買えるものから、1.000円近くするものまであります。

もちろん値段が安いに越したことはないのですが、工具の場合は値段が品質に直結することが多いので注意が必要です。
安いものも高いものも見た目にはほとんど変わりがないように感じられますが、実際に使ってみるとその差は歴然です。
作業効率がかなり変わってきますし、ボルトやナットの角が取れてしまったり、パーツを傷つけたりすることもありますので、できるだけ質の良いものを最初から購入した方が良いでしょう。

バイク用品店で工具を買った方が確実

工具にはいろいろなメーカーや販売店があって、ホームセンターや果ては100円均一のお店でも買うことができます。
もちろん、しっかりと質を選んで買えばどこで購入しても良いのですが、やはりバイク用品店などの専門店で購入した方が安心です。

というのも、バイクのパーツのメンテナンスのために使いやすい工具と、DIYなどのための工具とは同じ種類であっても微妙に異なるからです。
狭いところでもボルトなどを回しやすいように作られていたり、力を込めやすいようにグリップに工夫が加えられたりしています。
なにより、プロの人たちが使って使いやすいと思う工具を置いていますので、その品質には折り紙付きなのです。

確かにバイク用品などに置いてある工具は、他のお店にあるものよりも価格が高めです。
しかし、同じように見える工具でも、質の良いものは良い材質を使っているため、軽くて薄くなっていて使いやすいというメリットがあります。
また、ヘッド部分の精度も高いので、しっかりとナットなどをホールドしてくれて、確実に作業をすることができます。

少しずつ良いものを揃えていくことができる

スナップオンマックツールなどの世界的なブランドの工具は品質が確かで見た目も良いものですが、その分かなり高い価格設定となっていて、なかなか手を出すことができません。。
最初からこうした道具をそろえるのは大変ですので、少しずつ良いものを揃えていくと良いでしょう。
良い工具はとても使いやすい、角を潰すなどのミスもなくなりますので、バイクにも優しいということを実感できます。

バイクのカスタマイズと同じように、工具にも徐々にお金をかけていって良いものを持てるようにしたいものです。
そうすることで、メンテナンスをすること自体も楽しくなって、よりバイクへの愛着がわいてくるというメリットもあります。

リアショックユニットのメンテナンス

新しいから動きが良いというわけではないリアショックユニットのメンテナンス

メンテナンスはそれぞれのパーツの動きを良くして、状態を良いままに保つという目的を持っています。
その点、足回りの中でもとても重要な役割を果たしているリアショックユニットのメンテナンスには気を遣いたいものです。

というのも、このパーツは新しいからいつでも調子が良いというわけではないからです。
もちろん、使用期間が長ければ長いほど緻密なメンテナンスが必要となりますが、新しい状態でもしっかりと手入れをする必要があるのです。
というのも、リアショックユニットはいろいろな部品で構成されていて、ちょっとしたオイル切れなどでもパフォーマンスが低下してしまうからです。

逆にしっかりとメンテナンスをすると、かなり状態が改善されて乗り心地が快適になることもあります。
メンテナンスのし甲斐のあるパーツと言えますので、しっかりとすることによってマシンの状態を良好に保てます。

汚れを取り除きケミカルを吹くという作業

リアショックユニットのメンテナンスと言っても、それほど複雑で難しいものではありませんので、あまり詳しくない人でも簡単にできます。
まず、リアショックユニット部分の動きを確かめてみましょう。
体重をかけてどのようにリアショックユニットが動くか、戻る時にはスムーズに行くかなどを見ていきます。

もしこの時にぎこちない動きをしたり、戻る時に時間がかかるようならどこかが引っかかっている可能性があります。
また、異音がしないかどうかも確かめて、それぞれの部品がしっかりと働いているかをチェックします。

ショックの状態を確かめたら、ダンバー部分の汚れをウエスで拭いていきます。
スプリングの間からウエスを入れ込むようにして拭くと、楽に掃除ができます。
掃除ができたら、シール部分を中心にしてケミカルを吹きます。

ピボット部分にもグリスを付けて動きを滑らかにする

リアショックユニットはダンパー部分の動きがとても重要ですが、同時にピボット部分もオイル切れなどによって調子が悪くなることが多い傾向にあります。
そのため、ピボットにこびりついている汚くなったグリスをきれいにしたら、質の良いグリスを塗っていきます。
そして、上下に動かす動作をして全体になじませていきます。

こうしてダンパーとピボット部分にしっかりとグリスとケミカルを付けることによって、かなり動きが滑らかになるはずです。
新品のリアショックユニットでもたまに動きがぎこちないことがありますが、同様の作業をすることによってスムーズな動きが回復しますので試してみると良いでしょう。
リアショックユニットのメンテは比較的簡単ですので、こまめにチェックして手入れしたいものです。

ドライブチェーンのメンテナンス

ドライブチェーンをメンテナンスしないとかなりパフォーマンスが落ちる

エンジンのパワーを直接タイヤにつなげるのは、バイクにおいてドライブチェーンという重要なパーツです。
ドライブチェーンが外れてしまうと、当然エンジンがかかっていてもタイヤは動くことがなく、その重要性に気づきます。
とはいえ、他のパーツに比べるとメンテナンスの際に見逃されがちなパーツですので、意識して定期的にメンテナンスする必要があります。

ドライブチェーンにグリスを塗ると、手がすぐに汚れる、グリスを塗った後に運転するとボディーや服が汚れるといった理由であまりメンテナンスをしたがらない人もいますが、しっかりとしないとパフォーマンスがかなり落ちます。
また、ドライブチェーンの外れや切断などの危険も高まりますので、こうしたリスクを考えると、メンテナンスによる汚れなどよりもしっかりと手入れした方が良いことが分かるでしょう。

まずは暖気運転をしてからクリーニングする

ドライブチェーンのメンテナンスをするにあたってのポイントは、いきなりクリーニングに入るのではなく、まず近所を数キロ走って暖気運転をしてから作業に取り掛かるということです。
こうすることで、ドライブチェーンにこびりついているグリスが熱で柔らかくなりますので、クリーニングをするのも楽になるのです。

暖気運転を済ませたら、バイクの周りに新聞紙や段ボールを敷いて、油汚れが飛び散っても良いようにしましょう。
そして、リムーバーをかけながらドライブチェーン専用のブラシで磨いていきます。
普通のブラシでもよいのですが、やはり専用のブラシを使うと落ちが早いですし、油の飛び散りも少ないので楽に作業できます。

手でドライブチェーンを回しながらすべてのチェーンをしっかりと洗います。
洗い終わったらウエスで細かい汚れをふき取っていきます。
この作業をしっかりとしないと、いくら新しいグリスを塗ってもあまり意味がないので、クリーニングには気を遣いましょう。

まんべんなくスプレーをかけたら終了

クリーニングが終わったら、専用のスプレーグリスを散布していきます。
表だけでなく、チェーンの中にも入るようにいろいろな角度からかけることがポイントです。
そして、ゆっくりと手でチェーンを回しながら全体にグリスがつくようにします。

グリスをチェーンにかけ終わった後も、チェーンを回し続けてしっかりと全体になじむようにしましょう。
このように比較的簡単にドライブチェーンのメンテナンスを行うことができますので、面倒くさがることなく定期的に手入れすることが肝心です。
メンテナンスした後は、走りの違いや騒音の違いなどに気づくことでしょう。