マフラーの寿命について徹底解説!交換目安と劣化のサイン

バイクにとってマフラーは、ただの排気装置ではなくエンジン性能や騒音の管理に深く関わる重要な部品です。意外かもしれませんが、このマフラーにも寿命があります。特に長年乗っているバイクや頻繁に走行するバイクでは、使用環境によってマフラーが劣化し、パフォーマンスや安全面で影響を及ぼすことがあります。

今回はマフラーがどのように劣化するのか、その交換目安や注意点についてわかりやすくお伝えしていきます。これからバイクのメンテナンスを考えている方、バイクの寿命を少しでも延ばしたい方に参考になる情報です。

マフラーにも寿命がある?その理由とは

バイクのマフラーは、排気ガスを排出しつつ音を抑え、エンジンの性能を引き出すための重要な装置です。多くの方が「マフラーは長く使える」と思っているかもしれませんが、実際にはエンジンからの高温や排気ガスの影響を日々受けているため、時間とともに劣化が進みます。

劣化の原因には、以下のようなポイントが関係しています。

  • 高温にさらされる:エンジンから排出される排気ガスは非常に高温で、マフラーの内部はその熱を直接受け止め続けています。
  • 水分や錆びの影響:排気ガスに含まれる水分がマフラー内部で蒸発・凝結を繰り返し、特に古いバイクでは錆びや腐食が進みやすいです。
  • 振動による劣化:バイクの走行中、常に振動や衝撃がかかっているため、金属疲労や溶接部分に微細な亀裂が生じやすくなります。

これらの条件が積み重なることで、マフラーにはどうしても寿命が訪れます。

マフラーの劣化が進むサイン

では、マフラーが劣化していることに気づくためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?以下のサインが見られる場合は、マフラーが寿命に近づいているかもしれません。

1. 排気音が大きくなる

バイクを長年使用していると、排気音が以前より大きく感じられることがあります。これは、マフラー内部の消音材が劣化している可能性が考えられます。消音材にはグラスウールなどが使用されており、年月とともに焼失してしまい、消音効果が弱まることがあります。

2. マフラーの色が変わる

長期間使用しているマフラーでは、熱による焼け色が付きやすく、特にエンジン側に近い部分で変色が目立つことが多いです。これは経年劣化によるものでもありますが、場合によっては劣化が激しい証拠でもあります。

3. サビや腐食が進む

特に金属製のマフラーは、雨の日の走行や洗車後に水分が残っていると、錆びや腐食が進行しやすくなります。これにより、マフラーの表面にサビが広がり、やがて穴が開いたりすることがあります。フランジ(排気管とエンジンをつなぐ部分)に錆びが広がると、排気漏れを引き起こすことがあるので注意が必要です。

4. 排気ガスの匂いが車体周りに充満する

マフラーの劣化により排気漏れが起こると、普段はマフラーの出口から排出されるはずの排気ガスが車体周りに充満しやすくなります。排気の臭いが通常より強く感じられる場合、排気漏れが疑われます。

劣化を防ぐために日頃からできること

マフラーの寿命を延ばすためには、日常的なケアやメンテナンスが重要です。少しの意識で劣化を遅らせることができますので、以下のポイントをチェックしてみましょう。

1. 定期的に錆びのチェックをする

錆びの発生しやすい部分を定期的に目視で確認し、異変があれば早めに対処するのが理想です。特に排気管のカーブ部分やサイレンサー(消音装置)付近は錆びやすいため、清掃や防錆スプレーでケアすると良いでしょう。

2. 水抜き穴の掃除をする

排気管には、内部に水が溜まらないように「水抜き穴」が設けられています。しかし、泥や汚れで穴が詰まってしまうと排気管内部に水分が滞留し、錆びや腐食の原因となります。水抜き穴が詰まっていないか定期的に確認しましょう。

3. 高圧洗浄や強い薬剤での洗浄を避ける

バイク全体を清掃する際にマフラーも洗浄したくなりますが、高圧洗浄や強力な薬剤はマフラーの表面にダメージを与えかねません。錆びの発生を防ぐためにも、優しい水圧や適切なクリーナーを使用しましょう。

4. 劣化が進んでいる場合はプロに相談

マフラーに亀裂や穴が見つかった場合は、素人での修理は難しいため、無理に手を加えずにプロに依頼するのが安全です。溶接や交換が必要な場合も、専門知識を持つショップで対応してもらいましょう。

交換の目安はどれくらい?

マフラーの交換時期は、バイクのモデルや使用環境、保管方法によっても異なりますが、一般的には10年程度が交換の目安とされています。特に、走行距離が5万キロを超える場合や、車検のたびにマフラーの劣化が指摘される場合には、交換を考えると良いでしょう。

また、以下のような条件に該当する場合も交換を検討するサインです。

  • 走行中に異音がする:排気管内で錆びや破損が進行している可能性があります。
  • 排気ガスの漏れが発生している:排気効率が悪化し、エンジンのパフォーマンスにも影響を与えかねません。
  • 車検に通らない場合:排気音や排気ガス基準を満たさない場合には、新しいマフラーへの交換が必要です。

マフラー交換を行うメリット

古くなったマフラーを交換することには、以下のようなメリットもあります。

  • エンジン性能の回復:排気の流れがスムーズになり、エンジンの出力が元に戻りやすくなります。
  • 排気音の安定:消音効果が回復し、快適な走行が楽しめます。
  • 見た目が良くなる:新しいマフラーは見た目もきれいで、バイク全体の印象も向上します。

まとめ

バイクのマフラーは、思った以上にデリケートで劣化が進みやすい部品です。しかし、日頃の点検やメンテナンスで寿命を延ばすことができ、交換のタイミングを見極めることで快適で安全な走行を保つことができます。

特に古いバイクや、錆びやすい環境で使用しているバイクでは、マフラーの劣化が進行しやすいので、定期的に状態をチェックし、必要に応じてプロに相談しましょう。

メンテナンス時に役立つグローブ

バイクや車のメンテナンスをするとき、手を汚さず作業をスムーズに進めるにはグローブの着用がおすすめです。グローブをしていれば、ケガを防ぐこともでき、また汚れや油分を気にせず作業に集中できます。メンテナンス用のグローブには、細かな作業にも対応するものから、手を保護しつつグリップ力を発揮するものまで種類が豊富です。この記事では、メンテナンス時に役立つおすすめのグローブを詳しくご紹介します。グローブ選びのポイントや活用法についても解説するので、メンテナンス初心者の方もぜひ参考にしてください。

なぜメンテナンスでグローブを使うべきなのか

メンテナンス中にグローブを着用することで、手を保護しつつ作業効率を上げることができます。汚れや油で手が滑ると、パーツを扱いにくくなるだけでなく、力加減が難しくなって部品を壊すリスクも高まります。さらに、素手で作業していると、細かい擦り傷や火傷といったケガをすることがあり、これを防ぐためにもグローブの着用が大切です。

1. 手を守るために必須のアイテム

整備中は、予想以上に手に負担がかかるものです。工具やパーツを扱う際にうっかり手を滑らせてしまったり、鋭い部品で傷つけてしまうことが多々あります。グローブをしていれば、こういった不意のケガから手を守ることができます。また、エンジンやマフラーなど高温になる部分を触ることもあるため、火傷防止にもグローブは有効です。

2. 汚れを防いで清潔に保つ

オイルやグリース、ホコリなど、メンテナンス作業は汚れと隣り合わせです。汚れた手で作業を続けると、他のパーツや工具も汚れてしまい、清掃の手間が増えることもあります。グローブをしていれば、手を清潔に保ちながら作業ができるので、後片付けもスムーズになります。

3. グリップ力をアップして作業効率向上

整備中には細かい作業や力を入れる必要がある作業が多いため、グリップ力は重要なポイントです。手が滑らないことで、工具やパーツをしっかりと保持し、力を無駄なく使えるため、効率的に作業が進みます。特にオイルが付着して滑りやすい環境では、グリップ力の高いグローブが必須です。

おすすめのグローブ2種

では、メンテナンス時に活躍するグローブのおすすめを2種類紹介します。それぞれの特徴を理解し、作業内容や好みに応じて選んでください。

ニトリルグローブ – 細かな作業にも対応

ニトリルグローブは、耐油性と耐薬品性に優れた薄手のゴム製グローブです。手にぴったりフィットするので、細かな作業や精密な操作が必要なときでも、グローブが邪魔になることがありません。使い捨てができるため、汚れたら新しいものに交換できる手軽さもポイントです。例えばオイル交換やフィルター交換の際には、ニトリルグローブが大活躍します。

ニトリルグローブのメリット

  • 高いフィット感:薄手であるため、素手と変わらない感覚で作業が可能。
  • 油や薬品に強い:バイクや車のメンテナンスでは油汚れや薬品の付着が避けられませんが、ニトリルグローブはこれらに強い耐性を持っています。
  • 使い捨てで清潔:一度使ったら交換できるので、衛生面でも安心です。

ニトリルグローブの使用シーン

ニトリルグローブは特に油まみれになりやすい作業に適しています。例えば、オイル交換時に使用することで、ドレンボルトの着脱作業もスムーズに行えます。また、汚れやすいパーツの交換や掃除の際にも、ニトリルグローブを使うと便利です。パーツを汚さずに素早く作業を進められるので、非常に効率的です。

メカニックグローブ – グリップ力と耐久性

メカニックグローブは、手のひら側が合成皮革でできているため、しっかりしたグリップ力が特徴です。手の甲側には伸縮性のある素材が使われており、フィット感も抜群です。長時間の作業でも手が疲れにくく、汚れたら丸洗いできるので繰り返し使用できます。カラーも複数展開されているため、自分の好みに合わせて選べるのも魅力です。

メカニックグローブのメリット

  • 高いグリップ力:手のひら側の合成皮革がしっかりと工具をつかむので、作業が安定します。
  • 耐久性に優れる:丈夫な素材でできており、ハードなメンテナンス作業にも耐えられる設計。
  • 繰り返し使える:汚れたら洗濯できるため、コストパフォーマンスも良好。

メカニックグローブの使用シーン

メカニックグローブは特にハードな作業に適しています。たとえば、車体を持ち上げたり、硬いネジを外すときに役立ちます。また、エンジンやフレームに触れる際も、手が滑りにくく、うっかりケガをするリスクを減らせます。頻繁に洗っても丈夫なため、長く愛用できるのも特徴です。

グローブの選び方と活用ポイント

それぞれのグローブに特徴があるため、作業内容や個人の好みに応じて使い分けると便利です。ニトリルグローブは使い捨てで手軽なため、汚れやすい作業にぴったり。メカニックグローブは繰り返し使えるので、頻繁にメンテナンスする方には適しています。

サイズ選びも重要

グローブはサイズ選びも重要です。大きすぎると手にフィットせず、逆に小さすぎると指が動かしにくくなります。手のひら幅や手首から指先までの長さを目安にして、しっかりとフィットするサイズを選びましょう。サイズが合っていれば、作業中にグローブがずれることもなく、快適にメンテナンスが進められます。

使い分けで効率アップ

グローブを使い分けることで、作業の効率がさらに上がります。たとえば、油汚れがひどい作業はニトリルグローブで対応し、工具を持つ作業やパーツの取り付けなど、力を使うシーンではメカニックグローブを活用するのがおすすめです。このように用途に合わせて使い分けることで、手を保護しつつ、よりスムーズに作業が行えます。

まとめ

メンテナンス作業をより快適に、安全に進めるためには、グローブの選び方がとても重要です。ニトリルグローブのように細かな作業にも対応するものから、メカニックグローブのように高い耐久性とグリップ力を持つものまで、自分の作業スタイルに合ったグローブを見つけましょう。手を守り、効率を高めるために、ぜひグローブを活用して快適なメンテナンスライフをお楽しみください。

メンテナンススタンドがあると整備や点検が楽になる!

バイクの整備や点検を自宅で行うとき、「メンテナンススタンド」という道具があると、とても便利です。普段、レースなどで使われることが多いアイテムと思われがちですが、日常的なメンテナンスにも役立ちます。特に、タイヤやチェーン周りの点検・清掃が快適にでき、バイクの保管時にも役立つなど、さまざまなメリットがあります。

今回は、メンテナンススタンドの基本的な使い方や、スタンドを選ぶときのポイントについて詳しく解説します。これから自分でメンテナンスを始めたい方、スタンド選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。


メンテナンススタンドとは?

メンテナンススタンドは、バイクを持ち上げてタイヤを地面から浮かせるための道具です。タイヤが浮くことで、ホイールやチェーンの清掃、オイル交換など、バイクをしっかり安定させた状態で整備ができるようになります。メンテナンススタンドを使えば、タイヤの動かしやすさが格段に上がり、整備がスムーズになるため、初心者から経験者まで幅広く使われているアイテムです。

普段は「ちょっと面倒だな…」と思うメンテナンス作業も、メンテナンススタンドがあると、楽に安全にできることが魅力です。

メンテナンススタンドが便利な理由

メンテナンススタンドの主なメリットは以下の通りです:

  1. タイヤやチェーンのメンテナンスが楽になる
    タイヤを浮かせて回転させられるので、チェーンの清掃や注油、張りの調整が楽に行えます。
  2. 車両の安定性が高まる
    バイクを直立状態にして固定できるため、作業中の安全が確保されます。
  3. 保管時にも役立つ
    長期間乗らないときにタイヤを地面から浮かせておくと、タイヤの変形を防げます。

メンテナンススタンドの基本的なかけ方

では、メンテナンススタンドをどのように使うか、かけ方の手順を見ていきましょう。特に初心者の場合、初めてスタンドを使うときには少し不安があるかもしれませんが、しっかり手順を覚えれば簡単です。

リア用スタンドのかけ方

リア用スタンドは、主に後輪のメンテナンスや清掃時に使用します。基本的なかけ方の流れを紹介します。

  1. ハンドルを左に切る
    安定性を保つため、ハンドルを左に切ってロックしておきます。
  2. 受けの位置を調整
    リアスタンドをスイングアーム(後輪を支える部分)に掛けるために、スタンドの受け金具をバイクの幅に合わせてセットします。
  3. フロントブレーキを固定
    スタンドを掛ける際にバイクが前に動かないよう、フロントブレーキを固定しておきます。これにより、作業中の安全が確保されます。
  4. スタンドを当て、持ち上げる
    両手でバイクを支えながら、スタンドをゆっくりと踏み込み、バイクを持ち上げます。左右のバランスを確認し、しっかりと浮かせることがポイントです。

スタンドの外し方

スタンドを外すときは、まずフロントブレーキが解除されていることを確認し、バイクを支えながらスタンドをゆっくりと元の位置に戻していきます。倒れないように慎重に外しましょう。


メンテナンススタンドの種類と選び方

メンテナンススタンドには、さまざまな種類があります。スタンド選びで重要なのは、自分のバイクの構造や用途に合ったものを選ぶことです。以下、主なスタンドの種類を見ていきましょう。

1. リアスタンド

リアスタンドは、タイヤの回転がしやすくなるため、チェーンの清掃や注油に適しています。多くのスポーツバイクなどで使われており、スタンドを使うことで車体が安定し、チェーンやホイールのメンテナンスがしやすくなります。

2. フロントスタンド

フロントスタンドは、前輪のメンテナンスに使うスタンドです。ブレーキパッドの交換やホイールの清掃などに適しており、後輪のスタンドとセットで使うと、前後輪を浮かせることができます。特に前輪を外しての整備が必要な場合には便利です。

3. モタード&オフスタンド

オフロードバイクやモタードタイプの車両には、専用のスタンドがあります。車体全体を下から持ち上げるタイプで、フラットダートや不整地での整備に向いています。オイル交換やタイヤ交換なども可能で、オフロードバイクには欠かせないスタンドです。


メンテナンススタンドを選ぶ際のポイント

自分のバイクに合ったスタンドを選ぶためのポイントは次のとおりです。

1. バイクの種類やサイズに合ったスタンドを選ぶ

スタンドのタイプによっては、特定のバイクにしか使えないものもあります。リアスタンドやフロントスタンドは、対応する車両のサイズを確認し、最適なタイプを選びましょう。また、オフロードやモタードバイクであれば専用のオフスタンドが適しています。

2. スタンドの安定性を重視する

メンテナンス中の安全を確保するため、スタンドの安定性は非常に重要です。特にバイクを持ち上げた状態で作業する際、しっかりと固定されていることが求められます。安定感のある素材や構造のスタンドを選ぶと安心です。

3. メンテナンスの内容に合わせて選ぶ

メンテナンス内容によって、最適なスタンドは異なります。チェーンの清掃が主な目的ならリアスタンドで十分ですが、タイヤの交換も視野に入れている場合は、フロントスタンドも合わせて持っておくと便利です。


メンテナンススタンドの選び方:おすすめアイテム

それでは、いくつかの人気アイテムを紹介します。

  • ショートタイプのリアスタンド
    持ち運びしやすく、コンパクトに収納できるタイプです。車両の幅を選ばず、初心者にもおすすめです。
  • 安定性重視のロングタイプのスタンド
    スタンドを持ち上げるときに安定性が高く、しっかりと固定できます。重量がある車両でも安心して使えます。
  • モタード用スタンド
    オフロードやモタードタイプの車両に特化したスタンドです。オイル交換からタイヤ交換まで対応できるため、メンテナンスが多いオフロードバイクに最適です。

メンテナンススタンドを使って愛車を手入れしよう!

メンテナンススタンドがあれば、日常の点検や整備がぐっと楽になります。タイヤやチェーン、ブレーキなどの各部をきちんと点検できるため、バイクの状態を常にベストに保つことができるでしょう。また、メンテナンススタンドを使って車体が直立していると、バイクがレーサー仕様のように見えて、ちょっとしたカッコよさも感じられます。

メンテナンススタンドは初心者から上級者まで楽しめるバイク整備の必須アイテムです。自分のバイクやメンテナンススタイルに合ったスタンドを見つけて、愛車を大切に使い続けましょう。

メンテナンスはどこまで自分でやるのか?

バイクに乗る楽しみは、走るだけではありません。定期的に自分でメンテナンスを行うことで、バイクの調子を保ち、安心してツーリングに出かけることができます。しかし、「バイクのメンテナンスって難しそう」「メカニックに詳しくないから無理かも」と不安に思う方も少なくないでしょう。実は、メンテナンスの中には、初心者でも簡単にできる作業がたくさんあります。今回は、自分でできるバイクのメンテナンスとその難易度についてご紹介します。

自分でもできるメンテナンスとは?

バイクのメンテナンスと聞くと、専門的な知識や工具が必要だと思われがちですが、実際には手軽に始められるものもたくさんあります。バイクは定期的なケアが重要で、特に中古バイクの場合は、状態を良好に保つために少しのメンテナンスが欠かせません。

1. バイクの洗車(難易度:低)

最も基本的なメンテナンスのひとつが洗車です。バイクをきれいに保つだけでなく、トラブルを予防する効果もあります。汚れを落とすことで、破損したり摩耗したパーツを早期に発見できたりしますし、埃や砂が詰まっている箇所をクリアにすることで、動きがスムーズになることもあります。

洗車の際には、まず水でしっかりと汚れを流し、乾いたタオルで拭き取ることが大切です。直接タオルで擦ると、砂や小石で車体を傷つけてしまうことがあります。また、洗車場の高圧洗浄機を使う場合は、メーターや電装品には水がかからないように注意しましょう。洗車は初心者でも気軽にできるメンテナンスのひとつで、バイクがピカピカになる喜びも味わえますよ。

2. タイヤの空気圧チェック(難易度:低)

タイヤの空気圧は、バイクの安定した走行に欠かせません。適正な空気圧でないと、乗り心地が悪くなるだけでなく、タイヤの寿命が短くなったり、燃費にも悪影響を及ぼします。

空気圧チェックは、1ヶ月に1回程度行うのが目安です。タイヤにあるバルブにエアゲージを差し込み、指定された空気圧と比較します。もし空気が足りない場合は空気を入れ、逆に多すぎる場合は少し抜きましょう。また、チェックするタイミングはタイヤが冷えている状態がベストです。これも簡単にできる作業なので、ぜひ定期的に確認してみてください。

3. 稼働部分のグリスアップ(難易度:低)

バイクには多くの稼働部分があり、たとえばブレーキレバーやサイドスタンドなどは定期的にグリスを注油することでスムーズな動きを保つことができます。グリスが切れると動作が重たくなり、劣化が進んでしまいます。特に雨の日に乗った後や、洗車後にはグリスアップをしておくと安心です。

グリスアップは簡単にできるメンテナンスのひとつです。「バイク用グリス」を用意し、適量を稼働部分に塗布するだけ。注油後は余分なグリスをしっかりと拭き取りましょう。余分なグリスが飛び散ると、タイヤにかかって滑りやすくなるので注意が必要です。

もう少し手がかかるメンテナンス

基本的なメンテナンスに慣れてきたら、次はもう少し難易度の高い作業にも挑戦してみましょう。少し手間がかかるかもしれませんが、やりがいも感じられます。

1. ブレーキパッドの残量チェック(難易度:低)

ブレーキは安全運転に欠かせない重要なパーツ。パッドの残量が減ってしまうと、ブレーキの効きが悪くなるため、定期的に残量をチェックすることが必要です。残量が少なくなると異音がしたり、ブレーキが効きづらくなったりするので、早めに確認しましょう。

ブレーキパッドは目視で簡単にチェックできます。前後のキャリパーの間に挟まっているパッド部分を確認し、残りが2〜3mm程度になっていれば交換のサインです。交換自体は難しいので、パッドが減っていた場合はショップに依頼するのが安心です。

2. チェーンの清掃と注油(難易度:中)

チェーン駆動のバイクの場合、定期的な清掃と注油が重要です。汚れたチェーンは摩耗が早く、パフォーマンスも低下します。清掃を怠ると、チェーンがさび付いてしまうこともあるので注意が必要です。

清掃の際は、まず水で汚れを洗い流し、専用のチェーンクリーナーを使って頑固な汚れを落とします。その後、チェーンオイルを注油することで、潤滑性を高め、チェーンの寿命を延ばすことができます。チェーンのメンテナンスは少し手間がかかりますが、走り心地が大きく変わるため、やってみる価値は十分にあります。

3. エンジンオイルのチェックと交換(難易度:中)

エンジンオイルは、バイクの「血液」とも呼ばれる重要なオイルです。エンジンオイルが少ないとエンジンにダメージを与えてしまうため、定期的にチェックしましょう。エンジン付近にある「オイル確認窓」から、オイルの量や汚れ具合を確認します。オイルが黒ずんでいたり、量が少ない場合は交換が必要です。

交換にはいくつかの工具が必要で、オイルを抜き取ったり、廃油を処理するためのボックスも用意する必要があります。自信がない場合は、ショップに依頼するのが安心ですが、自分でできればメンテナンスのスキルがさらにアップします。

できないことはプロに任せるのも大切

いくらメンテナンスに挑戦するのが楽しくても、自分でやりきれない部分もあります。たとえば、ブレーキパッドの交換やエンジンの内部に関わる作業は、専門の知識が必要です。そういった部分は無理をせず、プロのメカニックにお願いするのが安心です。

バイクのメンテナンスは「どこまで自分でやるか」という線引きが大事です。簡単な作業であれば自分で手をかけつつ、難しい部分は信頼できるショップに任せるというバランスが、バイクライフを長く楽しむコツです。

まとめ

バイクのメンテナンスは、最初は難しく感じるかもしれませんが、簡単な作業から少しずつ手を動かすことで、徐々に慣れていきます。洗車や空気圧チェックといった基礎的な作業を定期的に行いながら、バイクの状態を把握しておくことが大切です。

自分でできる範囲を広げていく楽しみもありますが、無理せず、できない部分はプロに任せることも忘れずに。安全にバイクを楽しむために、ぜひメンテナンスのスキルを磨いていきましょう!

オイル上がり・オイル下がりとは

オイル上がり・オイル下がりとはどういう状態?

オイル上がり、もしくはオイル下がりというのは、エンジンの燃焼室にエンジンオイルが入ってしまって一緒に燃焼する状態のことを指します。
通常、4ストロークのバイクは燃焼室が密閉されていて、その周りをオイルが循環するという仕組みなっています。
しかし、密閉しているパッキンの劣化などによってオイルが漏れ、燃焼室に混入してしまうことがあります。

オイルが漏れる場所として、ピストンから下にあるシリンダー部分からの場合「オイル上がり」と呼びます。
ピストンの運動によってオイルが上昇してしまうために、こう呼ばれます。
一方で、ピストンの上にあるシリンダーヘッド付近からオイルが漏れることを「オイル下がり」と呼びます。
ピストンによってオイルが下がっていくからです。

オイル上がり・下がりが起こったときに出てくる症状

オイル上がり、下がりのいずれにしても、エンジンオイルが燃焼することになりますので、オイルタンクに溜まっているはずのオイルが次第に減っていきます。
正常の状態でもオイルは自然に多少目減りしていきますが、通常よりも明らかに早いスピードで減っていきますので、すぐにおかしいと気付くはずです。

また、燃焼室にガソリン以外の不純物であるオイルが混じって燃焼しますので、マフラーから出る排気ガスが白くなります。
最初はちょっと排気ガスに色が付いているかなという程度ですが、だんだんと明らかに白煙になっているのが分かるようになります。
こうなると、臭いも強くなってきます。

さらに、エンジンをかけてもなかなかスタートしなかったり、アイドリング状態の時に動作が不安定になったりします。
これはエンジンオイルが燃焼したススもしくは汚れが、プラグに付着してしまうからです。
点火が弱くなるため、始動だけでなくパワーが落ちるのを実感することもあります。

オイル上がりとオイル下がりの見分け方とは

こうした状態になったらすぐに修理が必要となりますが、まずはオイル上がりなのか下がりなのかを判別する必要があります。
オイル下がりの特徴としては、エンジンをかけた時やアイドリングをしている時により多く白煙が出てきます。
エンジンの回転数が低い時、つまりスロットルが閉じている時に、吸気系統に近い部分からオイルが漏れていくからです。

一方で、エンジンをふかしている時、通常走行の時により多く白煙が出るのがオイル上がりです。
エンジンの回転が多くなるとピストンも激しく運動することになり、その力でエンジンオイルが吸われて燃焼室に入ってしまうのです。
このように、エンジン回転数の違いに注目して白煙の状態を見ればどちらかを判別できますので、ショップに持ち込む際にはその状態を知らせると良いでしょう。

エンジンオイルの選び方

バイクの種類に応じたエンジンオイルの選び方

バイクのメンテナンスで欠かせないのが、エンジンオイルの交換です。
エンジンの摩耗を防ぐと共に、燃費性能の維持や温度上昇防止などの機能を果たします。
定期的に交換するものだけに、どんなオイルを使うかをよく理解しておくことが肝心です。
バイクの種類や用途に応じて選択することになりますので、そのポイントを押さえておきましょう。

まず、バイクのエンジンは2ストロークと4ストロークとがあります。
2ストロークはオイルを燃焼させて使用するもので、4ストローク用オイルとは性質が異なりますので、まずは自分のバイクがどちらに当たるかを知っておくべきです。
大半のバイクは4ストロークですので、こちらに向いているオイルのタイプをメインに紹介していきます。

まず、JASOによって決められている規格による違いをチェックしましょう。
MA、MA1、MA2、MBという区分があって、MTなのかATなのかという違いと共に、排気量によって使い分けをします。
もう一つの選び方は基材もしくはベースオイルの違いで、全合成油、部分合成油、鉱物油という違いがあります。
鉱物油は安い反面性能は落ちますが、一方で全合成油はレース用にも使われる高性能オイルで、価格は高いです。

こうした基本となるオイルの違いの他に、粘度の差も見るべきです。
バイクでは「10W-40」といった数値で表されるもので、ハイフンの前の数字が寒い時の粘度、後の数字が温度が上がった時の粘度を示します。
数字が小さいほど粘度は高くなり、季節やエンジンのタイプ、走行距離などによって使い分けることになります。
夏の時期は硬めのオイルを使うことが多くなりますが、バランスを取らないと燃費が落ちるといった副作用が生じることもあります。
心配な時はショップの店員に聞きながら決めると安心です。

エンジンオイルは2年程度で使い切る

このような違いに注目してエンジンオイルを選ぶわけですが、自分でメンテナンスをする場合、プラスチックか金属の缶に入っている製品をそのまま購入するケースが多いはずです。
一回のオイル交換では使い切れないので、何回かに分けて使っていきます。
この際の注意点として、エンジンオイルは2年程度ですべて使える量を購入するということです。

プラスチック缶のものは2年程度が保管期限となり、金属缶は5年程度が一般的です。
金属缶の場合でも缶自体が錆びてくることもあるので、やはり2年を目安に使い切った方が安全でしょう。
大容量缶を買った方がお得になることが多いのですが、品質が落ちてしまっては意味がありませんので、実際に使う量を計算して無駄なく使い切れるようにするべきです。